土地探しで押さえておきたい土地の形状

土地探しで押さえておきたい土地の形状

土地の形状は、建てられる住宅の自由度に影響を与えるとともに、価格も大きく変動するため、土地探しの際はどのような形状が自分たちに最適なのかを考慮することが大切です。
土地探しで押さえておきたい代表的な土地の形状としては、正方形・長方形・旗竿地・台形地・三角地などが挙げられます。
正方形や長方形の土地は、住宅設計の自由度が高いというメリットがありますが、需要も高いので価格は高めです。
旗竿地とはL字型の土地のことで、道路から細長い通路が伸びており、その奥に長方形や正方形の敷地がある土地のことを指します。
道路から奥まった場所に住宅を建設するので静かな環境で暮らせる、プライバシーが確保しやすいというメリットがあります。
一方で、日当たりや風通しが悪い場合があることに加え、工事車両が旗部分に侵入できない場合は建築コストが高くなるというデメリットもあります。
台形地は、正方形や長方形の土地と比べると価格が安い傾向がありますが、角が直角に近い形状であれば設計の自由度も高めです。
しかし、建物のスペースが狭くなるとともに、角部分がデッドスペースになりやすいので注意が必要です。
三角地は、価格が安いとともに、2面が道路に接していれば日当たりや風通しが良好というメリットがあります。
しかし、住居スペースが小さくなりやすく、間取りの自由度もかなり制限されるというデメリットがあります。

角地・中地の特徴を押さえた上で土地探しを行おう

土地探しで押さえておきたいポイントは数多くありますが、土地を探す際はあらかじめ角地と中地の特徴を理解しておくことが大切です。
角地とは、交差する2つの道路に接した土地のことで、日当たりや風通しが良いというメリットがあります。
玄関の位置や駐車場の位置も選べるなど設計の自由度も高く、場合によっては建ぺい率の上限が緩和されることもあります。
しかし、角地は価格が高い傾向があるとともに、エリアによっては人通りや車の往来が気になる場合があるので注意が必要です。
加えて、プライバシーが確保できないケースがあるのもデメリットとなります。
一方の中地は、一辺のみが道路に面している土地のことで、一般的に角地よりも価格が安めです。
また、プライバシーが確保しやすいというメリットもありますが、人目につきにくいので空き巣などのリスクが高くなる恐れがあります。
さらに、玄関や駐車場の位置が限定されるとともに、開放感が少ないというデメリットもあるので注意が必要です。
このように、角地・中地はそれぞれ一長一短があるので、どちらが自分たちに合っているのかを考えた上で土地探しを進めていくことが大切です。

著者:亀井敬一郎

筆者プロフィール

愛知県高浜市生まれ。
地元に数多くの土地を所有。
これから家を建てる人に向け、土地探しのコツを記事にまとめました。